2011/8/11(木)~14(日)
栂池自然観察教室「ぼくら体育会系サイエンス部」
@長野県北安曇郡小谷村 栂池高原<前編>
8月11日(木)~14日(日)まで、長野県北安曇郡小谷村にて、栂池高原周辺の豊かな自然環境を活用した自然観察教室を行いました。
専門の先生方の指導の下、本格的な調査方法を小中学生向けにアレンジした活動を行ない、子どもたちが主体的に関わりながら生き物を科学的、意欲的に探究し、生き物調査の楽しさや厳しさ、達成感を実感し、更なる探究意欲を持つことが目的です。
今回は福島県いわき市からも参加者を募集し、小学校5、6年生~中学1年生の子どもたち69名が参加してくれました。天気にも恵まれ、教室や室内を飛び出しフィールドでの実体験を基にした研究調査の4日間となりました!
【1日目】
「開校式」
いわきからのお友達、関東からのお友達が現地に集合して、開校式を行いました。
小谷村の村長さんも駆けつけて下さり、4日間の活動の始まりです!
子ども69名、スタッフ約30名という大所帯。初めは皆、少し緊張した様子でしたが、どんな4日間になるのか子どももスタッフも、期待で胸がいっぱいです。
今回の講師は、ムササビ研究の岡崎弘幸先生(中央大学付属中学校・高等学校教諭)、岡崎真幸先生(昭和女子大附属小学校教諭)、品川明先生(学習院女子大学教授)、奥山勇太郎先生(元公立小学校教諭・教育アドバイザー)、古川和(NPO法人体験型科学教育研究所専務理事)の5名の先生方です。
「ネイチャーオリエンテーリング」
アイスブレイクで、チーム分けを行った後は、近くのウッドチップロードで、チームで力を合わせて課題解決を行うネイチャーオリエンテーリングに挑戦です。各チーム5人で5カ所のポイントの課題をクリアし、そのタイムを競います。
仲間と協力し、身体と頭を使いながら、「ネイチャービンゴ」や、「シラカバの赤ちゃん探し」、「目隠しムカデ」など行いました。その中でも子どもたち一番苦戦したのはロープを使っての「星型作り」。やり方がわかった時の子どもたちの嬉しそうな顔!初対面のお友達とも、一緒に課題を解決するなかで、打ち解けてきたようです。
「ムササビ観察会」
今回の講師、岡崎弘幸先生は、ムササビの研究家としても有名です。室内でムササビの生態について話を聞いた後は、先生が、事前に何度も下見に訪れて見つけて下さった、ムササビの生息している神社へ出発です! 2つの神社に分かれて観察しました。
日が落ち、暗くなった神社で、皆じっと息を潜め、木と木の間の空間を見つめていました。
「今日は出ないのかな・・・」と思ったその瞬間に、闇夜に「グルルルル・・・」という音が響き渡り、座布団のような塊が夜空を横切りました。皆、初めて見るムササビの姿に大興奮です!滑空距離も長く、飛ぶ様子をじっくりと観察することができました。
もう一つのグループは、飛ぶ姿は見られませんでしたがライトを当ててみると、光る眼を見ることが出来ました。「次は絶対に見たい!」という気持ちが、更なる探究心、好奇心へとつながっていくのだと思います。
また、地元の子どもたちも一緒に、観察を行いました。地元の方でも、普段ムササビがいることを気にかけたことがないとおっしゃっていました。小谷村の方々にとっても、新しい体験となったようです。
【2日目】
「前山 自然調査隊!!」
この日は、子どもたちに事前に取っていたアンケートの昆虫、哺乳類、野鳥、環境調査・植物チームに分かれ、それぞれの視点で雑木林を調査探検しました。各チームには、生物に詳しい大学生、社会人のお姉さん、お兄さんが一緒に巡りました。どんな発見があったかな?夜の発表が楽しみです!
「ブナ巨木林探検 深山遊園北野の郷」
午後は、栂池の山道の奥の奥にある、樹齢400年になるミズナラの巨木や、ブナの古木が立ち並ぶ森に出かけました。午前中に訪れた場所とは一味違い、何百年もの自然の循環を感じられるような雰囲気の場所です。
何百年も生きている木の胴囲は、子ども一人では到底抱えきれません。お友達と手をつないで、6、7人でやっと抱えきれる太さです。
その他にも、コウモリの超音波を人間の耳でも聞こえるように変換する特別な機械を使っての調査など、体育会系サイエンス部ならではの活動が行えました。
「調査のまとめと発表」
午前中の自然調査隊で見つけたものを図鑑で調べ、まとめを行いました。朝から一日動き回って、疲れているはずの子どもたちでしたが、まとめの時の集中力は、目を見張るものがありました。
自分たちで書いたイラストを発表するチーム、実際に見つけてきた昆虫や羽などを交え発表するチーム。各チームとも、短時間の中で、とても素晴らしいまとめと発表になりました。
自分たち以外のチームの発表にも、興味津々で耳を傾けていました。
「民話の語り~小谷村ストーリーテリング~」
この日の最後は、奥山先生よる小谷村の民話のストーリーテリングです。先生は、約30年間公立小学校に勤務され、ストーリーテラーとしても、子どもたちに民話や創作物語を語ってきました。
部屋を真っ暗にし、先生が描いた絵をプロジェクターで映しながら、小谷村の民話が語られます。迫力のあるお話の世界に、皆引き込まれました。
*後編に続きます。










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